海外ドラマ『ブレイキング・バッド S4~Final Season』戻れない道 ※ネタバレあり

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ブレイキング・バッド 原題「Breaking Bad」

2008年~2013年(season5) アメリカ


制作 ヴィンス・ギリガン
出演 ブライアン・クランストン アーロン・ポール アンナ・ガン


アメリカ・ニューメキシコ州アルバカーキ。
平凡な化学教師ウォルター・ホワイト(ブライアン・クランストン)は、第二子を身籠っている妻と脳性麻痺の息子を養うため、放課後は洗車屋でアルバイトまでしながら、なんとか平穏な暮らしを保っていた。

ところが、50歳の誕生日を目前にひかえたある日、肺癌で余命僅かと宣告を受ける。
このまま自分が死んでしまったら、家族に残るものは財産ではなく膨大な借金だけ・・・。

その時、ウォルターが思いついた人生最後の賭け、それは化学の知識を駆使した“超高純度ドラッグ精製"だった。
善と悪は表裏一体。温厚で生真面目だった男は、愛するものを守り抜くために“道を踏み外していく。

Amazon.co.jpより



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解説・感想


最近まで完全に映画そっちのけでハマっていたブレイキング・バッド。前回のシーズン1~3のレビューに引き続き、今回はシーズン4からファイナルシーズン、ラストまでの感想でございます。



完璧だよ... いろいろと


おそらく私的最高傑作なドラマで、しばらくは他の海外ドラマに手を付けられない。それほど素晴らしかった。


シーズンを重ねるごとに見事に面白くなってゆき、なおかつそれぞれにちゃんとテーマがある。これができていない、だらだらとシーズンを重ねてマンネリ化するドラマが多い中、ここまで無駄なくまとめているのにはホントに感心した。


とにかく無駄なエピソードがない。どれをとっても意味を持っているし1話1話おもしろいし、前回も言ったが、毎話確実に物語が展開をみせるので、飽きることがない。ホントに1話終わるのが早い。


こうしてシーズン1~5観了、全エピソードは62。これまた驚きなのが、
元素の周期表の62番目にあたるのがサマリウムで、ガン患者の痛み止めとして使われるという。
『ブレイキング・バッド』にまつわる31のトリビア より


なんかもう言葉に出来ないほど素晴らしい




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S3から続いたガスとの関係に決着がつくS4のラスト、まさしく題名『フェイス・オフ』のごとく散ったガスと、その後ラストに流れるDanger Mouse & Norah Jonesの『Black』 からの“スズラン”へのカメラアップ。 これがもう鳥肌もので、ウォルターの神経を疑いたくなる反面、どこかその秀逸さに尊敬さえ覚えた。


なんとなくS4でひと通りの決着がついた感覚で、S5.part1では今まで通りやっていくには完全に無理がある感じが漂い、案の定マイクもジェシーも足を洗う決意をするけど、ウォルターだけは懲りるどころか邪魔者がいなくなった開放感でさらに突っ走っていく。もうこのあたりのウォルターは自身でも言っている通り、本来の目的であった金を稼ぐために、というところから外れ、自分のためにメス製造を続ける一種の怪物と化していたね


S5のPart2(国内ではファイナルシーズン)では全シーズンのまとめ的な流れに入り、容赦の無い伏線回収が次々と訪れ、それがよりストーリーを引き立てる。ここで繋がるかー、って驚きを何度もらったことか。


欲をだしたウォルターの立場はどんどん追いやられていく様は、犯罪に手を染めた人間のはずなのに、すごく切ない
そしてこれまでのことが全部、何もかも終わりを迎えるシーズン終盤、ウォルターがホリーを連れ去り、その道中でスカイラーへ電話をかけるシーン。 警察が横で聞いていることを察したのか、これまで自身が貯めこんできたスカイラーへの鬱憤をすべてぶち撒け、それでいて自分にすべての容疑がかかるよう、涙ながらに罵声を浴びせていくシーンは清々しくも切なく、ウォルターにもらい泣き。


考えてみると、確かにウォルターはいつも、嘘は混じれど家族を安心させるための言葉をかけていたなと、スカイラーはウォルターに対して結構言いたいことバンバン言ってたよね。


人から施しを受けることを嫌い、何事も自分でどうにかしようとし、あらゆることに意地っ張りなウォルター。そのプライドの高さゆえ、家族のためという信念のもと悪の道へと進んでしまったが、その結果招いてしまった数多くの悲劇。そしてその行為は報われることは無かったが、命を賭けて自分の人生に立ち向かったウォルターに後悔はなかったはずである。


ほんとに素晴らしいドラマであった




総評

★★★★★

否のうちどころがない傑作でした。


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